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原木の話

 薪の原料となる原木は、その90%近くが但馬および丹波地方で産出されたものです。この地方の木は、気候が寒冷なため、成長が遅く身の引き締まったものとなるようです。
 以下にそれらの比重を、杉やヒノキと比較して示してみましょう。
学名 科名 気乾比重
シラカシ ブナ科 0.90
ナラ ブナ科 0.82
アカシデ カバノキ科 0.76
ヒノキ ヒノキ科 0.41
スギ スギ科 0.38
 これらの原木を薪にして燃やした場合、樹種に関係無く、単純に重いほど火持ちがよいという結果が得られます。火持ちがよいということは、薪をくべる回数が少なくて済み、手間が省ける、ということになるでしょう。

薪の乾燥度合いについて
 一般に、「冬に切った木を割って乾燥させて半年から一年乾燥させた薪」を「乾いた薪」と呼びますが、実際には、保存環境によって状態はまちまちです。具体的に管理するには、含水率(薪に含まれる水分重量と木材組織そのものの重量の%)を測定するのが確実です。もし運良く測定する機会があれば以下の事項に注意してぜひ測定してみてください。
@木材水分計の種類
 木材水分計には、大別して高周波型水分計と電気抵抗型水分計があります。いずれも、木材に含まれる水の物理化学的性質を利用したものです。

【高周波型水分計】
 水分を含んだ木材に高周波の電磁波を与えると水分子に電気が蓄えられます。この量を測定して水分の多少を判断します。セーターでこすった下敷きを頭に近付けると髪の毛がくっつくのと同じ原理です。木材を傷付けることなく全体の含水率を測定できるのが特徴ですが、機器が高価な割りに測定結果が不安定です。

【電気抵抗式水分計】
 木材組織そのものは絶縁体ですが、水は電気を通しますので、電気抵抗を測定することにより水分の多少を判断します。測定原理が単純明解で、非常に一般的ですが、端子を突き刺しますので、木材を傷付けてしまうこと、また、測定した面の結果しか得られないという短所があります。
A電気抵抗式水分計による測定での注意点
 測定は、木口や表面だけでなく、割った面での測定も行わなければ正確な含水率は測定できません。
一年乾燥させた木材では、表面(左の写真)も内部(右の写真)もほとんど差がありません。
2ヶ月しか乾燥させていない木材は、表面(左の写真)はよく乾いていますが、内部(右の写真)の含水率は36.3%と、全く乾いていません。

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