原木の不思議

原木は、野菜と同じで生ものです。
野菜ほど賞味期限は短くありませんが、伐採して数ヶ月放置しておくと傷んできます。
山に放置された原木は、腐敗して炭酸ガスを発生させるため、地球温暖化の一因になりよくありません。
樫の木も伐採して原木のまま置いておくと、真っ白な断面が次第に黒ずんできます。
ところが、不思議なことに原木を真っ二つに割って雨に当たらないように保管すると、いつまでも白さが保たれます。
推測するに、乾燥によって水分が減り、菌の繁殖が抑えられるのではないでしょうか。
それから、虫もつきにくくなります。
もう20年以上木材に携わっていますが、未だにわからないこと多い木の世界です。