正しい薪の焚き方シリーズ①~就寝前の太薪大量投入は?

さて、念願の薪ストーブを設置することができて、いよいよストーブ屋さんにきてもらって火入れ式!
その暖かさに至福を感じながらも、はじめてなので真剣に焚き方を伝授してもらいます。
そして、1週間、1ヶ月、1シーズンと時間が経つにつれて、いろんな情報も入ってきたりしていつの間にか「My焚き方」が板についてしまっている、というのよくある話です。
そこで、やってしまいがちな薪ストーブの焚き方と対処法をシリーズでご紹介いたします。
さて、「薪ストーブは朝まで暖かい」
というのはよく聞く話です。正確には、就寝後も薪ストーブで燃えていた時の炎と燃えたあとの熾火で蓄熱された薪ストーブが朝になってもほんのり暖かいわけです。
そこで、もっと長く炎を持たせようと熾火にたくさん薪を投入すると、熾火が空気の入り口を塞がれ熾火の温度が低下し、新たに投入した薪を「いぶす」ようになってきます。
薪は、一定の温度にならないと薪から出たガスに引火しないので煙ばかりが発生します。すると、煙突にはタールがこびりつき、周辺にはもくもくと煙が漂います。
「でも、朝には薪は無くなっているから、燃えたんじゃないの?」
と言われるかもしれません。でも、実は徐々に炭化してそれが長い時間をかけてバーベキューの炭のように燃え尽きたのです。
【就寝前の薪のくべ方】
①準備として熾火をできるだけたくさん作っておく
②巡航運転の時と同じようなペースで空気の入り口を確保できるように最後の薪を投入する。
③吸気を絞りすぎない
簡単に言えば、就寝前だからと言って特別なことはしない、ということです。大量に薪を投入すると、薪を熱源にせず煙にして捨てることに他なりません。
「朝まで長く持たせたい」ではなく、「暖かい朝を迎えたい」が正しい考え方で、そのためにできることを考えてみましょう。